文部科学省都市エリア産学官連携促進事業 事業紹介
霞ヶ浦は、首都圏における貴重な水資源であるとともに、また、古来から人々に多様な恵沢をもたらしてきたかけがえのない資産ですが、霞ヶ浦南岸地域は、都市化の進展とともに人口増加が著しく、昭和40年台の後半から、これらに起因する水質汚濁が進行しています。

さらに当該地域は、ごみの増大の他、家畜排せつ物の不適切な管理等に起因する生活環境問題・硝酸性窒素の地下水汚染などの環境問題が混住化の進展に伴って生じており、資源循環・環境問題に対する県民の意識が高まっている中、ごみ減量化や家畜排せつ物の管理の適正化と資源としての有効利用が大きな課題となっています。

このような地域背景の下、「食品循環資源の再利用等の促進に関する法律(食品リサイクル法)」や「家畜排せつ物の管理の適正化及び利用の促進に関する法律(家畜排せつ物法)」の施行にあわせ、焼却や埋立処分が困難になってきている家庭の生ごみと河川や湖沼の汚濁原因の一つとなっている家畜排せつ物を混合した廃棄物(バイオマス)を効率的に嫌気発酵させ、発生するメタンガスを燃料とする熱電併給(コジェネレーション)を行う技術開発を行おうとするものです。

さらに、発酵残液については低コスト・高効率な電気化学的高速廃水処理法により浄化するとともに、発酵残渣物については炭化処理し、その有効活用を図ることで、有機系廃棄物の低コスト・トータル処理及び再利用システムとして開発することとしています。

これにより、霞ヶ浦の水質浄化、地場産業(畜産業)の振興、バイオマスから発生する温室効果ガスCH4(メタン)の有効利用等によるCO2の排出抑制(地球温暖化の防止)、混住地域における生活の質の向上を図ります。

本事業の成果については、廃棄物に対応する新規技術として早急な実用化を図るとともに、この新技術は、ごみ、廃水処理全般にも応用でき、循環再利用型社会の構築のための基盤技術となることから、環境分野における新規産業の育成に資するものとなります。