第17回江崎玲於奈賞

平山 祥郎(ひらやま  よしろう) 氏

東北大学
大学院理学研究科物理学専攻 教授

授賞の対象となった研究主題 半導体ナノ構造における核スピンの電子的制御と量子情報技術への応用の研究
受賞理由  原子の核スピンは物質の磁性に影響する重要な物理量であるが、電気特性には影響が小さく,重要視されていなかった。しかし,1999年に量子ホール効果の抵抗を長時間測定すると,核スピンが分極し、余剰抵抗が生じることが報告された。平山祥郎氏は、いち早くこの報告に着目し、独自の半導体ナノ技術を駆使して核スピンの分極を電子的に制御し,その影響を高感度に抵抗検出する技術を確立した。それを基に,核スピン分極の物理を解明するとともに,走査磁気共鳴ナノプローブ技術を開発し,さらに核スピンを量子情報技術といったエレクトロニクスに応用する道を拓いた。これらの業績は,スピンエレクトロニクスの新領域開拓に大きく貢献するものである。
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